「統合失調症って何だろう」をテーマに、蓬田看護師が担当しました。
最初に強調されたのは、「統合失調症」が、心理的な要因や生育環境から生じる病気ではなく、ほぼ100人に1人が発病する、脳の一部の機能異常によっておこる脳の病気だということでした。
そのうえで、1年以内では約50%、4年間では約80%が再発するという調査もあり、再発率が高いことが明らかにされました。
ただ、精神療法、服薬すること、リハビリ、人との関わりによっても再発率が大きく違ってきます。再発を繰り返すと、脳機能が低下してくため、きちんとした治療とリハビリを行い、再発を防ぐことが大切です。自分の病気の特性を理解し体調管理すること、自己対処を身につけることが、病気の回復につながります。
最後に、「主体性」から、「したい性」へという話がありました。病気の症状が回復してくると、できることも増えてきます。映画を観たいなど「~したい」という希望が、元気にしてくれます。本人も家族もそれぞれの「したい性」を持ち、当たり前の生活を送ることが大切ですね。
今回の勉強会では、病気について悩んでいることを話したり、また同じ経験を持つ方や家族の話も聞いたりできる貴重な機会にもなりました。
当クリニックでは家族会を実施していますので、ぜひ気軽にご参加ください。
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